強い過払い金|第2章説明 第1節死因,および異常体質の有無について 本死体には第1章第3節に記載した

過払い金を見てではなく,CTを撮らなかったのはやむを得ない判断でである。」
同日
原告
警察


警察からDの司法解剖の結果の報告を受け,Dの頭蓋内 に割りばし片が残存していたことを知った。
原告Bは,警察に対して,頭蓋 内に割りばし片が残存していたことを原告Cに伝えないよう依頼した。
(甲 A6,原告C本人) その約2週間後,原告Bは,原告Cに対して,Dの頭蓋内に割りばし片が 残存していたことを伝えた。
(甲A6) - 54 - ⑵ 口腔外傷に関する医学的知見 ア口腔外傷に関する医療水準 ア口腔外傷について,治療手( ) 順やマニュアル等のガイドラインに則った医 療水準が確立されていると認めるに足りる的確な証拠はない。
(甲A33・ 19頁,甲A43・37頁,乙ロB3・29頁参照) (イ) なお,「今日の耳鼻咽喉科頭頸部外科治療指針」と題する書籍(平成4 年発行)においては,口腔部外傷の刺創及び裂傷の救急治療の手順として, 次のとおり記載されている。
(乙ロB19) a 口腔内の創は,まず止血を行う。
動脈損傷がない限り,大抵自然に止 血する。
b しかし,出血が多く,意識がなければ,気道閉塞の恐れもあるので, 挿管,気管切開の準備が必要。
c 止血されていれば,よほど大きな創でない限りほとんどの創で,縫合 は不要であり,そのままでも感染も生じないで,自然治癒する。
しか し,おおまかでも合成吸収糸で縫合しておけば安心ではある。
d 異物が創内にあったり,突き刺さったりしていれば,除去が必要。
e 経過をみていくが,大抵そのままで摂食可能である。
念のため,感染 防止に抗生物質を投与する。


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(ウ) また,「今日の治療指針1997年版」と題する書籍(平成9年発行) においては,顔面口腔外傷につき, 「顔面・顎・口腔外傷症例では,重症であるほど脳損傷や頭蓋内出血を伴 うことが多く,救命の意味から脳外科的診断処置をまず第1に考えなけれ ばならない.」 とした上で,口腔内損傷の治療指針として, 「口腔内挫創は,止血さえ完了していれば開放創として治療する場合が多 い.しかし,舌損傷の場合には多量出血や再出血をきたしやすいため,デ - 55 - クソン糸(4−0)などの吸収糸により筋層に及ぶ強い縫合が必要である。
また,皮膚表面から口腔内へと続く貫通創の場合,唾液瘻を防止するため に口腔粘膜・筋層・皮膚と少なくとも3層に縫合し,外界との交通を遮断 することが重要である。
」 としている。
(乙イB13) イ口腔外傷の治療指針に関する論文 (ア) 平成5年に発表されたラドコウスキーほかの論文において,「1981 年から1990年までの間にボストン小児病院で見られた77例の患者に基 づき,これらの患者に対してひとつの治療指針が描けるほどの一定の条件が 見いだせるかどうかについて検討した」結果,「口腔咽頭外傷はまれなもの ではあるが,ある一定の比率で救急外来において見られる。
非常に致死的な 脳神経損傷は内頸動脈の内皮の剥脱(軟口蓋の後側方に急速な強い力が加わ ると,動脈は圧迫した物体と第2あるいは第3頸椎の横突起の間にはさまれ, 圧迫されると思われる。
このようなずれの動きにより血管の内皮がはがれ, 直接の動脈外傷や穿通が無くても内頸動脈血栓が引き起こされる。
)とそれ に伴う血栓に深く関連していると信じられている。
しかしながら,このよう な悲惨な合併症の発現は極めてまれで,我々の病院では9年間に一例も見ら れなかった。
内頸動脈損傷が極めてまれであるという点と,脳神経の病巣症 状が発現するまでに最高48時間の無症状期間があることから,口腔咽頭外 傷のすべての子供を入院させるということは,実際的ではないし,また臨床 的に正当なこととは言えない。
もし神経学的に正常であれば,嘔吐や興奮性 の出現,無頓着,精神状態の変化,あるいは脳神経の病巣症状が認められた 時には,再度救急外来を訪れるように説明しておけば,ほとんどの患者は自 宅に帰してよいかもしれない。
手術的な治療を必要とする患者や精神状態を 評価するのが難しい幼児,あるいは自宅での観察に信頼性がもてないような 患者については,入院を予約すべきであろう。
」との報告がされている。
な - 56 - お,当該論文では,口腔内から侵入した異物による頭蓋内損傷については言 及されていない。


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医師
医師)自分の子供でもCTを撮らない。」(I医師)旨を説明した。(甲A6) 同日午後4時30分ころ,被告病院において,Dの診療経過,司法解剖の 結果についての記者会見が行われた。